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『飼い主獣人とペット女子高生』が健全にかわいかったけどよく考えると黒い件

『飼い主獣人とペット女子高生』の読後感想です。

ざっくりとしたあらすじ

 ある日突然獣人の世界に攫われ、ペットとして飼われることになった女子高生リラ。

人外×女子高生のペット生活はじまる!?

_____レンタより引用

 

 まず最初に言っとく。

女子高生リラちゃんは正義<(`・ω・´)ゝ

 なんだあのカワイイ生き物。

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 ウチにもリラちゃん一匹ほしい。

人外×女子高生ということで胸糞悪いエロ展開を想像してたんだけど、全然そんなことなくひたすらなついてくれないリラのご機嫌をとろうとご飯を工夫したり洋服やヌイグルミを買ってきたり右往左往するジノヴィ(イヌ人間)の話でした。

  

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ペット溺愛している人あるある。

 

愛情と支配の境目

でもこれ、よく考えたら結構嫌な話だなって。

いきなり理由も分からず言葉も通じない獣人の家に連れてこられたリラちゃん(女子高生)はすごく警戒してご飯も食べず部屋の隅にいたんだけど、だんだんとジノヴィ(イヌ人間)に懐いてくつろぐようになる。

これって愛情が目覚めたってことで片付けていいのだろうか。

『飼い主獣人とペット女子高生』はもしかしたら、人質が犯人に好意的な感情を抱く、ストックホルムシンドロームをとても分かりやすく表現したブラック作品なのではないだろうか。

毒親についてわかりやすく描写したこちらの作品と同じジャンルなのかもしれない。

 

リラはジノヴィに愛されなければ生きていけない。

ジノヴィを完全に拒絶していたリラがはじめて自分からジノヴィに手を伸ばしたのは、ジノヴィがリラを飼うことをあきらめようとしたときだった。

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二人の仲が一歩前進したほほえましいシーンに見える。

だけど、ジノヴィに見捨てられたら捨てられて喰われてしまうリラにしてみればこれは唯一の選択肢だ。生き延びたいのであれば彼女にジノヴィを嫌いになるという自由は無い。

このシーンの後にもリラはいきなりは懐かない。ジノヴィに見捨てられそうになる度に少しずつ心を開いていく。これだって媚びることしかできない彼女にとっては生存戦略でしかないだろう。いきなり手札を使い切ってしまっては価値が下がるから。

 

強い男性に気に入られなければ生きられない抑圧された女性の物語であったり、親に気に入られなければ生きられない子供の話であったり、社会的地位の高い人に尻尾を振らなければいけない社会人の話であったり、そういう構図の比喩だと思ってみるとこの話は非常に身につまされる。

私はわが子に本当に愛されているだろうか。それとも、愛さなければ生きていけないから仕方なく愛しているのだろうか。考えると少し怖い気もする。

 

とりあえず、愛なんてもともとそんなもんじゃん。しょせん所属して安心したいだけじゃん。と強がっておこう。