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おばちゃんのマンガレビュー 

おばちゃんがライフハックや日常を書きます

香月日輪『大江戸妖怪かわら版』のレビュー

マンガ紹介

香月日輪『大江戸妖怪かわら版』読んできました。

ざっくりしたあらすじ

 

ろくろ首、一つ目、鬼火など様々な妖怪が平和に暮らす魔都・大江戸

大江戸に住むたった一人の人間・雀のてんやわんやストーリー。

妖怪ということでおどろおどろしいものを想像していましたが、ハートウォーミングなお話でした。

 

おばちゃん的感想

 

まず、絵がきれい。妖怪が平和に暮らす江戸の様子が細部まで生き生きと描かれています。

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こういう絵を一枚描くのに何時間くらいかかるのかな・・・

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浮世絵を作る様子なども描写されていて勉強になります。

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主人公の少年・雀はかわら版屋。今で言う編集者みたいなものらしいです。江戸時代の新聞は木を手で彫って作ってたんですね。だからこそ自由な構図と豊富な色合いが可能なわけですが、とても大変そうです。職人すごい。

異世界に来た理由がそれでいいのか

妖怪たちの不思議な魔都・大江戸で楽しく暮らす雀ですが、実は妖怪ではなく人間です。どうやら大江戸は時空が歪んで普通の人間が迷い込んでしまうことがあるようです。ナルニアみたいなものでしょうか。

『大江戸妖怪かわら版』では現代社会に暮らしていた雀君が時空の歪み?に落ちて大江戸にたどり着いたきっかけとなる事件が描写されています。

 

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危なっ!おまわりさんこっちです(><)

大江戸ののどかさに比べ、打って変わって殺伐とした状況。セリフがないので詳しくはわかりませんが、カツアゲやリンチの様子でしょうか。ナイフなど物騒なものも写っています。

こんな絶体絶命のピンチにちょうど良く四次元ポケット的なものが発動して雀少年は平和な大江戸に流れ着きます。

でも、実は異次元に飛ばされてしばらくの間なら元の世界に戻れる設定です。雀少年も戻ろうと思えば現代社会に戻れたのに、大江戸で暮らすことを選びます。

元の世界に戻らなくて大丈夫なのか

 雀少年、早まらないで!

おばちゃんはなにせおばちゃんなので、老婆心ながらすっごく気になるのですよ。

確かに大江戸は一見のどかで平和な桃源郷に見えるかもしれない。でも、長く過ごしていたら多少なりとも嫌な部分は見えてくるものだよ。取り返しのつかない大規模な引越しをその場のノリで決めちゃうと後悔するかもしれないよ。

なにせ雀少年のピンチが3コマしか描写されないので、彼がどれだけの窮地に陥っていたのかよくわからないのです。学生同士のケンカで全てを捨てちゃって大丈夫なのか?突然失踪したら家族や友人は悲しむんじゃないだろうか?おばちゃん的には一時の感情で重大な決断をするのはちょっとどうかと思うんだけど、でも若いときってそんなもんかもしれない。若いときにしかできない無鉄砲な決断だと思うと応援したくなるさね。

雀少年にはぜひ大江戸で楽しく暮らしていてほしい。