おばちゃんのつれづれ 主にマンガとweb

おばちゃんがライフハックや日常を書きます

カトウコトノ『将国のアルタイル』が大人が読んでもおもしろい冒険譚だった

カトウコトノ作の、エキゾチックな冒険譚『将国のアルタイル』レビューです。

 

 

ざっくりしたあらすじ

若くして将軍の座につくマフムート少年(14歳)が国同士の駆け引きから民衆を守ったり、政治のどろどろを学んだりする成長物語。

おばちゃん的感想

イスラム系のお話なのかな?衣装や建物など細かいところまで描きこまれていますがアニメ的なデフォルメもしっかりされており、見ていて飽きません。国ごとの風土など細かい設定もありそうです。

f:id:obatyan1:20151203164613j:plain

そして14歳で将軍て!

中学2年生ですよ。リアル中2病ですよ。そんなやつに政治を任せていいのか。

この国は『将国』なので 将軍=大臣クラス です。大丈夫かこの国。

一瞬不安になりましたが、マフムート少年一人勝ちの小学生女将的なありえない展開になるのかと思いきや案外リアル展開していきます。

 

 隣国のバルトライン帝国といういかにも強そうな名前の国の陰謀で国境付近の『とりでの町』で反乱が起きてしまう、トルキエ将国。

f:id:obatyan1:20151203165417j:plain

 トルキエ将国は強大なバルトライン帝国との戦争を回避するため、『砦の町』は見捨てるという判断をします。ですがそれは『砦の町』の住民を見殺しにするということです。

そこで14歳のマフムート少年が独断で砦の町に忍び込みいろいろがんばり無事砦の町は救われました。

f:id:obatyan1:20151203165813j:plain

マフムート少年大活躍。仲間思いで頭も切れて戦いも強いマフムート少年かっこいい!と、ここまでは主人公TUEEE!な少年漫画によくある展開です。正直、『将国のアルタイル』がずっとこの調子で話が進んでいくなら読むのをやめていたと思います。

少年漫画理論と政治的理論

砦の町で大活躍したマフムート少年ですが、その後なんと将軍をクビになってしまいます。

f:id:obatyan1:20151203170232j:plain

少年マンガとしては珍しい展開です。

でも、将軍という立場で一歩間違えれば全面戦争になっていた局面で後先考えず行動するのは確かに正解とは言いがたい。現実的な判断です。

将軍は町ひとつくらい見捨てる広い視野がなきゃいけない、ということなのですが、それだけだとただの政治の裏側ドロドロマンガですね。読んでておもしろくなさそうです。

政治の裏側にある希望

将軍と言う立場では目先の利益だけ考えていてはいけない。このやるせない大人の事情に『将国のアルタイル』では一つの回答を示してくれます。

f:id:obatyan1:20151203170740j:plain

自分にできないなら、仲間を増やせばいいじゃない!

というわけで、将軍をクビになったマフムート君は平和を守る仲間と出会うため旅立ちます。

そこから先バルトライン帝国の陰謀や謎の組織など様々な陰謀が渦巻く中「平和を守る」という気持ちのもと様々な仲間との出会いや別れがあるわけです。

まとめ

俺TUEEE!という爽快感も味わえて、大人が読んでも救いのある展開。

お正月休みにまとめ読みしてはいかがでしょうか。